猫はなぜ液状おやつが好き?『CIAO ちゅ~る』から考える猫の味覚のひみつ
- はる
- 7月8日
- 読了時間: 4分

1. 秘密は「味」より「匂い」?開封の瞬間に広がる香りの魔法
人間は食べ物を「見た目」と「味」で楽しみますが、猫が食べ物を美味しいと感じる最重要ポイントは「嗅覚(匂い)」です。猫の味覚は人間の約10分の1程度しか細胞がないため、いくら味が良くても、香りが立たなければ食べ物として認識してくれません。
ちゅーるがすごいのは、袋を開封した瞬間に、猫の大好きな新鮮な香りが一気に周囲に広がる仕組みになっていること。 製造元である「いなばペットフード」は、元々ツナ缶などの人間用食品を長く作ってきたメーカーです。その食品製造のノウハウを活かし、新鮮なマグロや鶏肉を素早く加工し、自社工場でスピーディーに充填・殺菌しています。この「鮮度を逃がさない製法」こそが、猫の嗅覚を強烈に刺激するフレッシュな香りの正体なのです。

2. 他のおやつを圧倒!桁違いの「うま味」数値
「香りが良いのはわかったけれど、味はどうなの?」と気になりますよね。
猫は甘味を感じられない代わりに、肉や魚の「うま味」を感じるセンサーが劇的に発達しています。
人間にとってのうま味といえば「グルタミン酸」が有名ですが、猫は少し特殊です。
2023年の研究で、猫の舌は単一のアミノ酸には反応しにくく、お肉や魚の成分(IMPやGMPなど)が複数組み合わさったときに、初めて強い「うま味」を感じることが分かりました。
まさに肉食動物ならではの味覚ですよね。

この猫の味覚を科学的にハックしているのが、「ちゅーる」です。 味覚分析の専門機関「味香り戦略研究所」の検証によると、数ある猫用おやつの中でちゅーるの「うま味の強さ」は突出してトップクラス。
公式の原材料を見ても、まぐろやエキス、アミノ酸など、猫の舌が最も敏感に反応する「美味しい味」が計算し尽くされて濃縮されています。
マタタビのような成分に頼ることなく、純粋な「素材のうま味の掛け算」で勝負しているからこそ、きっと猫ちゃんたちも飽きずに夢中になるのですね。
3. 水分量「約90%」が作り出す、究極のなめ心地
ちゅーるの大きな特徴である、あの絶妙なペースト状のテクスチャー。実はここにも猫への深い理解が隠されています。
ちゅーるは約90%が水分でできています。元々砂漠地帯で暮らしていた猫の祖先は、獲物の生肉から水分を補給していたため、現代の猫も「自分から進んでお水をたくさん飲む」のがあまり得意ではありません。そのため、水分たっぷりのちゅーるは、理にかなった水分補給源になります。 さらに、ただ柔らかいだけでなく、猫のザラザラした舌(糸状乳頭)にちょうど良く絡みつく粘度に設計されています。発売当初はゼリータイプなども検討されたそうですが、猫が最も食べやすく、喉元をスルッと通る究極の形が、あの「ペースト状」だったのです。

4. 1本「たったの7kcal」!人間用と同じレベルの徹底した品質管理
「こんなに美味しいなら、カロリーが高くて太ってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、実はちゅーる1本あたりのカロリーは約7kcalしかありません。これは猫の1日の必要カロリーのほんのわずかな割合で、非常にヘルシーなおやつです(※与えすぎには注意が必要です)。
また、熱狂的な食いつきぶりから「怪しい添加物が入っているのでは?」と都市伝説のように語られることもありますが、原材料は肉や魚、エキス、植物性油脂などが中心と極めてシンプル。人間の食品工場と同じレベルの厳しい衛生管理・品質管理のもとで作られているため、飼い主さんも安心しておやつや投薬時のサポートとして活用できるのです。
猫の嗅覚を満たす鮮度の高い香り、突出したうま味、そして舌にフィットする水分量90%のテクスチャー。ちゅーるは、まさに「猫の生態を知り尽くした科学の結晶」と言えますね。

出典・参考資料




コメント