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【ラグドール】と暮らすなら知っておきたい代表的な病気と、その特徴

ラグドールと長く健やかに暮らすためには、この猫種ならではの健康リスクを知っておくことが大切です。


ぬいぐるみのように体の力を抜いて抱っこされる穏やかな性格が魅力のラグドールですが、一方で、遺伝的に注意したい病気がいくつか知られています。


「まだ若いから大丈夫」と思っていても、病気の多くは症状が現れる前から少しずつ進行しています。体の仕組みやリスクを正しく理解しておくことで、早期発見や予防につなげることができます。


今回は、最新の獣医学の知見をもとに、ラグドールと暮らすなら知っておきたい代表的な病気と、その特徴をまとめました。

1. 約30%が遺伝子変異を持つ「肥大型心筋症(HCM)」

ラグドールで最も注意したい病気の一つが、肥大型心筋症(HCM)です。

近年の研究では、ラグドールのおよそ30%が、この病気に関連するMYBPC3遺伝子の変異を持つと報告されています。

心臓で何が起こる?

心臓、とくに左心室の筋肉が厚くなり、本来血液をためるスペースが狭くなります。その結果、一度に送り出せる血液が減り、心臓は常に大きな負担を抱えながら働くことになります。

病気が進行すると、心臓の中に血栓ができやすくなり、それが血管に詰まることで突然後ろ足が動かなくなったり、突然死につながるケースもあります。

特に両親から変異遺伝子を受け継いだ場合は、若いうちから重症化するリスクが高いことが分かっています。


2. 腎臓を少しずつ傷つける「多発性嚢胞腎(PKD)」

多発性嚢胞腎(PKD)はペルシャ猫に多い病気として知られていますが、ラグドールでも注意が必要です。

腎疾患の原因としてPKDが関与しているケースも少なくありません。


少しずつ進行する遺伝病

生まれつき腎臓の中に小さな嚢胞(水の入った袋)ができ、それが年齢とともに大きくなっていきます。

嚢胞が増えるにつれて正常な腎臓の組織が圧迫され、血液をろ過する働きが徐々に低下していきます。

子猫の頃はほとんど症状がありませんが、3〜7歳頃になると、水をたくさん飲む、おしっこの量が増える、食欲が落ちるといった変化が現れることがあります。


3. 体内でウイルスが変化する「猫伝染性腹膜炎(FIP)」

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、かつては非常に致死率が高い病気として知られていました。

近年は治療薬の登場で治療できる例も増えていますが、早期発見が非常に重要な病気であることに変わりはありません。


体内で突然変異が起こる

原因となるのは、多くの猫が持っている猫腸コロナウイルスです。

通常は軽い下痢程度で済むことがほとんどですが、何らかの要因で体内で変異すると、免疫細胞を介して全身へ広がり、血管に強い炎症を引き起こします。

その結果、お腹や胸に液体がたまる「ウェットタイプ」や、臓器にしこりができる「ドライタイプ」といった症状が現れます。

ストレスは発症に関わる要因の一つと考えられているため、安心して過ごせる生活環境を整えることも大切です。


4. ゆっくり成長するからこそ気をつけたい「肥満」

ラグドールは3〜4年かけて成長する大型猫です。

そのため、「まだ成長期だから」と食事量を増やし続けてしまい、気付かないうちに肥満になってしまうことがあります。


肥満はさまざまな病気の引き金に

運動量が比較的少ないラグドールは、食べ過ぎると体重が増えやすい傾向があります。

肥満になると、心臓への負担が増えるだけでなく、関節や腰への負担、糖尿病や尿路疾患などのリスクも高まります。

大型猫だからこそ、「大きい」と「太っている」は別物です。あばら骨に軽く触れられるくらいの体型を目安に、適正体重を維持することが健康寿命につながります。


今日から始めたい健康チェック

愛猫と長く健やかに暮らすために、次の4つを習慣にしてみましょう。

  • 心臓の定期検査を受ける

    遺伝子検査に加え、NT-proBNPなどの血液検査や心エコー検査を定期的に受ける。

  • 飲水量と尿量を確認する

    水を飲む量やトイレの回数・尿量の変化は、腎臓病の早期発見につながります。

  • ストレスの少ない環境を整える

    静かに休める場所を用意し、急な環境変化をできるだけ避けましょう。

  • 体重をこまめに管理する

    おやつは1日の総摂取カロリーの10%以内を目安にし、適正体重を維持しましょう。


出典・参考リンク

 
 
 

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